私が通った有名な不妊治療クリニックの良い点、悪い点をまとめてみました。
私が通っていたクリニックはこちら。
- 加藤レディースクリニック
- 杉山産婦人科 新宿院
- はらメディカルクリニック
なお、このまとめはどの病院が優れているとか、劣っているとか、そういう意味でまとめているものではありません。
病院は医師といっしょで自分との相性があると思います。
なるべく客観的に私の意見を挙げたものなので、病院選びに迷っている方は参考にしてみてください。

この記事は下記のような人におすすめ!
- 不妊治療CLをどこにするか迷っている方
- 都内で通える不妊治療CLを探している方
- 転院を考えている方
- セカンドオピニオンを探している方
- 下記クリニックのいずれかに興味のある方
加藤レディースクリニックのメリット&デメリット

メリット
- 立地が良い、近くにカフェやマックなどの待機できる場所がある
- システマチックなので呼び出しや凍結確認が簡単
- 費用的に他院より安め(低刺激メインだから)
- 培養士の培養技術が高い
- ほぼ必ず採血がある(毎回ホルモン値確認)
- 看護師の採血技術が高い
- 採卵2回目から採卵の減免がある
- PGT-A検査ができる
- ピエゾICSIを希望すれば無料でできる
- 臨床研究を積極的に行っている
- 採卵件数も年間2万件近く実施している
- タイムラプスで培養してくれる
デメリット
- 低刺激メインなので、その他の刺激法を選びにくい
- 注射の刺激はかなり強く言わないとやってくれない
- 医師は塩対応の人が多い
- サプリメントはエレビット以外推奨しない
- 不育症は基本的に対応しない
- 他院の検査結果はもう一度調べ直さないと反映しない
加藤レディースクリニックまとめ
結果的に2021年現在、私はKLCにお世話になっていますが、ものすごくこちらを推しているわけではないです。
ただ、私が自分に合っている点を挙げると
費用的に他院より安め
- 採卵初回…………154,000円
- 採卵2~4回目…121,000円
- 採卵5回目以降…88,000円
低AMHの私は採卵~培養でつまずくことが多いんですが、KLCは採卵だけで減免制度があるのですごく助かってます。
また、私は高刺激も試しましたが、採れる数が低刺激とあまり変わらないので、とにかく採卵をこなす必要があるので一回ごとの採卵費用を重視してます。
培養士の培養技術が高い
加藤レディースクリニックは培養技術が高い、と言われています。
東京都福祉保健局の情報によると、なんと胚培養士が65名もいるそうです!
これは名のある不妊治療CLの中でも、本当に多いと思います。
培養士さんと直接話したところ、KLCはわりと特殊で、培養士がある種独立して動くようなところがあり、医師も立ち入らないような部分があるそうです。
タイムラプスを使っているのもあるでしょうが、胚盤胞到達率高いわけですね…
杉山産婦人科 新宿院

メリット
- 立地が良い、かなり駅前に近い
- さまざまな刺激法に対応
- 医師を指名できる
- 指名制なので自分と相性の良い医師に出会える
- 不育症に対応
- PGT-A検査ができる
- タイムラプスで培養してくれる
- サプリを取り入れた治療に積極的
デメリット
- 凍結確認は来院して初めてわかる
- 看護師の採血技術が低い(必ず何人か交替する…)
- 自己注射の費用が高い
- 採卵→移植を3回やらないと、費用が安くならない
- 新宿院は2018年設立のため歴史が浅い
- 他院に通っていると薬は処方してくれない
- 卵子エイジングケア外来というエビデンス不明な治療がある
杉山産婦人科新宿院 まとめ
こちらのクリニックは2020年9月~2021年4月まで通わせていただきました。
その間に不育症検査、新鮮胚移植、高刺激など、KLCではできなかったことを色々できたので良かったです。
私に合っていた点を挙げると、
指名制なので自分と相性の良い医師に出会える
ここは医師を指名できるので、一時期I医師という方に本当にお世話になりました。
I医師も都度ごとに一生懸命に刺激のやり方を考えてくれ、費用のことも相談し、遠方から通っていることを気にかけてくれました。
それまで医師に対して不信感しかなかったので、メンタル的にも救われました。
残念ながら結果は出なかったけれども、こういった医師がいてくれることに本当に心救われました。
指名ができるので、自分に合った医師と二人三脚で治療を進めることができます。
さまざまな刺激法に対応
低刺激・高刺激にとらわれず、本当にさまざまな刺激法を試すことができます。
私はここでショート法もやりましたし、アンタゴニスト法も試しました。
KLCではある程度もう治療の内容が決まっているので、ここまでオーダーメイドできたのに最初は驚きました。
結局、高刺激は私には合わず、数も低刺激と同じくらいしか採れなかったんですが、それが分かっただけでも良かったです。
はらメディカルクリニック

メリット
- 治療成績を積極的に開示
- 呼び出しや凍結確認がメールでできる、システマチック
- 採卵3回目から減免がある
- 看護師の対応がとても良い、採血技術が高い
- 内診のとき必ずエコー写真をくれる
- ピエゾICSIがある
- 不育症に対応
- 他院に通っていてもサプリや薬を処方してくれる(セカンドオピニオンとしても○)
- ほぼ院長が診察してくれる
- 採卵にしても移植にしてもオプションが多く、選択しやすい
- カウンセリング・相談を別枠で設けている
- 鍼灸院が併設されている
- サプリを取り入れた治療に積極的
デメリット
- 立地が悪い、近くにカフェも何もない
- オプションが多く、全てつけると結局費用が高くなる
- 医師が基本的に院長だけなので方針が合っているか不安
- 移植のときに使う薬剤が、バラ売りがなくまとめ売りなので費用がかかる
- PGT-A検査ができない
はらメディカル まとめ
はらメディカルは2021年5月~7月まで通わせていただきました。
やや大変だったのが立地…採卵日はKも付き添いで来てくれていたんですが、周囲にカフェも何もないので、待つときやや離れたところのカフェで待機していました。
でも私に合っていた点もありました。
治療成績を積極的に開示
はらメディカルは治療成績の開示を積極的に行ってます。
不妊治療CLはどこの病院も成績を良く見せるために、都合よくパーセンテージを見せることが多いんですよね。
国が一律で出すべき指標が無かったのも原因なんですが、そもそも成績を載せていないクリニックもたくさんあります。
はらメディカルは体外受精説明会で治療成績を分かりやすく提示していただき、とても好感がもてました。
他院に通っていてもサプリや薬を処方してくれる
先日の出来事ですが、KLCも杉山産婦人科も他院に通っている話をすると、とても嫌がられます。
もちろんどこでやった治療がどういうふうに治療に影響するか分からなくなるので、基本的には1つのクリニックで全てを進めるべきです。
しかし、今はセカンドオピニオンとして2つ目のクリニックを受診するのも当たり前の世の中。
はらメディカルは他院に通っていることをお話しても、不育症に関する薬だけを処方してくれました。
また、ホームページを確認すると『転院、セカンドオピニオン、PGD(着床前診断)』を目的とした【不妊転院紹介状】も無料で書いてくれるようです。
治療の方針に迷ったときは、複数の病院でできれば相談したいもの。
はらメディカルさんはそういった意味では患者側としてとても利用しやすいと感じました。
まとめ

いかがでしたでしょうか
私の通っていたクリニックの良い点・悪い点をざっくりとではありますが、まとめました。
私はどこの病院が良いとも、悪いとも思いません。
ですが、自分が『ここで治療したい』と思える病院はあるはずです。
不妊治療クリニックは費用も高いですし、慎重な病院選びが必要です。
この情報が少しでも役立てば幸いです。
みなさまが元気な赤ちゃんを産むことができるよう、お祈りしています。
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